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離乳食・肥満

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子どもの食事と栄養

幼児イラストa)子どもの食生活の特徴
  ①目覚ましい発育をするために多くの栄養素を必要とします。
  ②消化機能が十分に発達していないので、1食の量や調理法に工夫が要ります。
  ③感染に対する抵抗が弱いので、食品を衛生的に扱うことが大切です。
  ④食物アレルギーが多い時期です。
  ⑤望ましい食習慣を身につける時期です。

b)離乳食の基本
  ①大切なこと
  楽しく食べて、食べる意欲を引き出すことです。
  「手づかみ食べ」は、手と口の協調した働きの発達を促します。
  早起きして外遊びを心掛け、空腹を感じるようにしてください。
  そのためにも生活リズム・食事のリズムを整えてください。

  ②食べる量のめやす
  食べる目安量にとらわれ過ぎないことが大切です。
  子ども一人ひとりに個性があります。その日の体調や気分によっても違います。
  成長曲線のカーブに沿って体重・身長が伸びていれば心配することはありません。

  ③離乳期の哺乳の与え方
  母乳は、授乳のリズムが確立していれば自律授乳です。
  育児用ミルクは、2回食の頃は1日3回、3回食の頃は1日2回程度です。

離乳食に困ったときの対応

幼児イラストa)食事のタイプに応じた対処
  ①ムラ食いの子ども
  あせらず無理強いせず、食生活のリズムを一定に保ってください。
  子どもの噛む力よりも食事が固すぎないか、同じようなメニューばかりになっていないか
  見直してください。

  ②好き嫌いの激しい子ども
  離乳期の好き嫌いは、その時々の気分による一時的なことが多いです。
  嫌いな食べ物と決めつけないで、別の日に調理法や盛り付けを変えたりして出してください。
  少しでも食べられたら大げさにほめて楽しい気分に盛り上げてください。

  ③小食の子ども
  母乳やミルクばかり飲んで離乳食が進まないときは、授乳間隔が短すぎて空腹を感じないことが多いようです。
  地域の親子の集まりや公園に出かけるなど活動的にしてください。
  離乳食が固すぎて噛む力に合っていないか見直してください。
  卒乳すると食べるようになることも多いので、順調に体重が増えていればおおらかに構えることも大切です。

こんどのご飯が楽しみだナァb)栄養相談
  離乳食に関することは育児の対部分を占めるだけに不安や心配も大きくなります。
  子どもの個性によって、離乳の進め方への反応も異なります。

  ・離乳の進行に合った食品の使い方
  ・子どもの噛む力に応じた離乳食の与え方
  ・手づかみで食べようとしない

  などでお悩みの方はご相談ください。
 

 

病的な子どもの肥満の見分け方

赤ちゃんの肥満は健康なしるし

赤ちゃんの肥満の多くは将来の生活習慣病にはつながりません。2歳以後の生活に問題がなければ、3歳ころにはスリムになります。胎児期の低栄養環境によるエピジェネティックな変化や、内分泌疾患はごく一部です。

子どもの脳の発育

子どもの脳の発育

赤ちゃんの頃は、大切な脳の発育に栄養が必要です。そのために体脂肪を蓄えるからです。
生まれたばかりの赤ちゃんの脳重量は400gほどですが、4歳ころには1,200gほどになります。大人の脳は1,300~1,400gですから、生後4年間で生下時の3倍、大人の9割ほどの大きさまで急成長します。つまり脳が必要とする大量のエネルギーを欠かさないために、体脂肪を蓄えておくのです。

体脂肪の蓄積が始まる時期

6歳ころにBMI(カウプ指数)は最低値となり、その後増加し始めます。これは成人期体型に向けた体脂肪の蓄えの始まりです。このBMIが増加に転ずる現象(Adiposity rebound:AR) が早く始まるほど将来の生活習慣病のリスクが高くなります。

病的な肥満の見分け方

1歳半健診でのカウプ指数と、3歳児健診でのカウプ指数を比較して、3歳の時が減っていれば正常です。1歳半の時と同じか、あるいはそれよりも増えていれば、小学生になったころに肥満になるリスクがあります。(図)
その場合、生活リズム、外遊び、食事など生活習慣を見直すことが必要です。

(参考) 有阪 治 「乳幼児肥満の問題点と対応について」 日児誌 2016;120:547

病的な肥満の見分け方 肥満BMI変化