アトピー性皮膚炎が食物アレルギーの原因になると考えられています
生活環境にある食物のごく小さい成分は、皮膚から体内に入ります。
皮膚に、湿疹による炎症があると、免疫細胞が過剰に反応します。するとその食べ物に対してアレルギーを起こす準備ができます。そして次にその食物を食べたときにアレルギー症状が出てしまうと考えられています。

かゆみのある湿疹の治療が優先です
生後数か月以内から、かゆみのある湿疹(アトピー性皮膚炎)がある赤ちゃんは、ステロイド外用薬と保湿剤のスキンケアで、湿疹がないきれいな肌にします。
生後6か月以後に湿疹がきれいになっていれば、微量の加熱全卵を食べ始めます。定期的に受診して皮膚の赤みがないことを確認しながら食べる量を増やします。
湿疹が治っていなければ食物アレルギーの検査を受けましょう。
(参考) 鶏卵アレルギー発症予防に関する日本小児アレルギー学会の提言 2017年